脱毛が始まって8日目です。
元々髪の量が多いのでかろうじて残ってはいますが、地肌もかなり露出し根元の白髪も目立ち、例えるならかなり髪の薄いお年寄り状態。もうウィッグ無しでは外に出られなくなってしまいました。

引っ張らなくても髪を触るだけでゴソッと手にくっつき、肩は常に抜け毛で一杯です。床の掃除も大変。髪が落ちないようにニット帽をかぶるのですが、頭が痒くなって掻いてしまいまた抜けるの繰り返し。クシを通したら恐ろしいことになるのであまりやらないのですが、たまに使うとリアル四谷怪談。シャンプーしたらげんこつ大の抜け毛の玉が排水口にたまります。その後ドライヤーすればその風に乗って大量の髪の毛が宙を舞います。毎日が「脱毛祭り」状態です。こんなのが続くのでたまにイラッとして「全部抜いてしまおうかな」と髪を引っ張りたくなるのですが、高3の息子にいつも止められます。私の脱毛に一番ショックを受けているのはどうやら息子のようです。やはり母がツルッパゲというのは見たくないのでしょう。

数日前から外出時にはウィッグをつけています。でも、ずれてないだろうか、生え際が不自然じゃないだろうか、など色々気になってしまって帽子が必須です。
ウィッグをつけるときに地毛を覆うネットをかぶるのですが、そのネットがずれないよう顔周りに沿わせるゴムがきつく、数時間やっていると頭が痛くなってきます。その上ネット+ウィッグ+帽子の締め付けでかなり不快なのです。この季節だからまだましなのですが、真夏はウィッグはかなりキツそうです。これもそのうち慣れるのでしょうか。

髪のことばかり書いていますが、他の毛ももちろんダメージを受けています。眉毛はまだ何ともありませんが、まつ毛は所々抜けてきています。マスカラでごまかしてはいますが近いうちに付けまつげにかわることになりそうです。鼻毛も抜け始めました。鼻の穴から顔を出してるので触ったらハラハラと落ちてきました。全部抜けるのかな。そして下の毛もかなり薄くなってきています。小3の娘に「私とお揃いになるね!」と言われ想像して笑ってしまいました。

これだけ全身の毛がダメージを受けるのですから、あらためて抗がん剤の強さを思い知らされています。いつか毛が抜けない抗がん剤が安価で広く使われるようになるといいですね。