前回、抗がん剤投与後六日目の朝に吐き気が改善されたと書きましたが、同日午後には別の副作用が始まりました。
下痢です。
汚い話ですみませんが、猛烈なものでした。全身の粘膜が弱っているのは感じていましたが、それは腸にも及んでいました。
抗がん剤で腸の内壁が弱り水分がうまく吸収できないために起こるのだそうです。
せっかく食欲が少し回復したのに、食べたらそのまま下ってしまうようなものでした。
吐き気で食べられずに減った体重がますます減ってしまうこの状況、健常なら嬉しい限りですが今は体力がないと病と戦えなくなってしまうのでこれ以上はまずい。
下痢については特に薬は処方されておらず、かといって市販の下痢止め薬を飲むのもまずいかと思い、軽めに整腸剤ならいいかと考えて市販薬を飲み続けました。3日かかってようやく止まりました。吐き気ほどではないけど、これはこれで辛かった……。

そして、今日は投与後10日目。骨髄抑制が始まっている頃なので、血液検査のため病院に行ってきました。抗がん剤は分裂が活発な細胞を攻撃する特徴があり、骨髄もその対象となります。骨髄での赤血球や白血球、血小板などの生産が阻害され数値が下がってしまうのですが、乳ガンの薬は主に白血球を減らすようです。
本日抜かれた血は2本。少なくて嬉しいな。いつものように結果が出るまで一時間ほど待ち診察室へ。
先生が丁寧にこの10日の様子を聞いてくれます。私が答えることをとても細かくカルテに入力していきます。いい先生だ!私は今日お願いしたいことがいくつかあり、それもきちんと対応してくれます。吐き気止めを変えて欲しいこと、下痢止めを処方してほしいこと。どちらも新しく処方してくれることになりました。そして先生が「抗がん剤は続けられそうですか?」と尋ねてくれました。内心はイヤだけど「はい、大丈夫です!」と張り切って答えました。カラ元気。
そして今日の一番の目的である白血球ですが、やはりかなり減っていました。手術前は5000あまりあったものが今日は2000。これからまだ減るらしいです。15日目頃から徐々に回復に向かうらしいですが、今は外敵に備えて体を一番大事にしなければいけません。手洗いうがいマスクですね。不要不急の外出も控えるのがベター。

と、ここで今日のブログを終わろうと思いましたが、副作用の副作用みたいなものが実はもう1つあるのです。恥ずかしいから書かないでおこうかと思いましたが、まてよ?このブログの主旨は「世の中の誰か1人でも参考にしてくれれば」だったはず。きっといつか誰かの役にたてるかもしれない。それと、この件についての小3の娘のコメントが私のツボにはまったので思い出としてしたためておきます(笑)。
あまりに激しい下痢のため(すみません)私の肛門はかなりのダメージを受け、プックリと腫れ物ができてしまいました。そう、痔です。お風呂に入ったら気づきました。触った感じの大きさは親指の爪くらいかな。それがとにかく痛い。トイレはもちろん、座っても歩いてもズキズキ。家族には「イボ痔が痛い!」と何度も訴えたのですが、訴えられた家族は「そう言われても…」という状態。そんな中、娘が「見たい!」と言うので、後学のため(?)思いきって見せることにしました。別室に二人でこもり、ためらうのも変なので躊躇せず見せたら数秒後に娘が一言「6時の方向だね」。あはははっ。ものすごくウケてしまった。何だそのコメントは。その後に父親に「勉強になったよ」とも言ってたそうです。

ちなみに、先生に痔の薬も出してもらいました。もちろん。