実家から無事戻りました。リンパ郭清してますから飛行機に乗るにあたりリンパ浮腫に気をつけなければならなかったのですが、術後すぐはそんなに心配はいらないらしいですね。数年後に発症することが多いみたいです。一応機内では左腕をさすったり意識的に動かしたりはしていましたが。

自宅に帰った翌日に病院の診察がありました。主な目的はリンパ廃液抜きです。ドレーンを抜いたとはいえ、まだまだ廃液は出続けていて脇の辺りにプックリと風船のように廃液だまりができてしまっています。これに針を刺して抜き取らなければならないのですが、ドレーンを抜いて6日目ともなるとかなりの大きさの水風船です。
先生が取り出したのは太い針と管がついたわりと太めの注射器。1ヶ月ほど前の針生検を思い出します。あそこまで恐ろしげな針ではありませんが。でもちょっと痛そう。注射前の決めゼリフ、「チクッとしますよ~」が先生の口から出てからブスリ。ところがチクッどころか針を刺したのもわからない。「先生、何にも感じません」と言ったら先生が「手術してるからね~」。いやいや、アナタがチクッとするって言ったんじゃん。もしや条件反射のように注射器を持つと出てしまうのか⁉郭清したから神経も取られちゃったんだろうな。手で脇回りを触っても、手の感触がわからない。ましてや針なんか全然感じ取れません。これは一生こうなのか先生に尋ねると、「少しは戻るよ」との答え。へえ、少し戻るんだ。人間の体ってすごいな。

水風船は85CCの廃液がたまっていましたが、もう1~2回抜かなければならないそうです。でも痛くないから全然平気。

術後3週間ほどかかると言われていたリンパ節の生検の結果がもう出ていて教えてもらいました。転移は3つ。センチネルリンパと合わせて4つになってしまったので放射線治療決定です。ホルモン療法、抗がん剤、分子標的治療薬と合わせるので本当にフルコースの治療になってしまいました。私にとって莫大なお金がかかってしまいます。治すためにはしかたないんだけと。
これから先は腫瘍内科に移り、治療を進めて行きます。乳腺科から移るのに、同院内だというのに紹介状が必要なので先生が手配してくれます。しかし、しばらく腫瘍内科の先生方の空きがありません。術後1か月目には化学療法を始めないといけないのに。
すると、ここで再び出ました、乳腺科No.1の力。腫瘍内科に電話して「明日入れてあげて」の鶴の一声でねじこんでくれました。ありがとう!先生。
最後に先生が「廃液は僕が抜くからまた5日後にここに来てね。あと、転移しないかどうかのチェックは半年に1度乳腺科でやるよ」とのこと。よかった、先生ともこれからも長いお付き合いですね。よろしくお願いします。

という訳で、次は腫瘍内科のお話になります。