家具の一生。
こんにちは。
1月よりお店で家具を販売しておりますが、おかげさまで在庫がどんどんなくなってます。
自分の買い付け方法は、数でなく”質”を重視してます。
ですから、一回の買い付けで出張費用の割に合わないくらい少ない量しか買わないのですが、そのかわりに良いものを入れるようにしています。この方針はこれからもずっと続けるつもりです。
先日、そんな自分が選んだ家具を買っていただいたお客様ですが、
大変印象に残ったので紹介させてください。
フランスルイ15世様式のビューロー(デスク)です。
およそ100年前のもので、フレンチウォールナットが上品に経年変化しております。
ちょうどこのビューローはいつ嫁ぐ(購入したモノがお客様のところへ行くこと)のか
とても気になっていたところに昨日急に嫁ぎ先が決定したので驚きました。モノを買っていただくことは、特にそれが売りにくいモノである場合、ある時突然やってきたりすると自分でもドキドキすることがあります。
高齢のご夫婦の方が入店され迷わず購入を決定された訳を聞くと、
息子さんの遺影を置く台にしたいとのことでした。
そう言われてみると確かに探している時もなんだか楽しい顔をしていなかったのです。
どことなく悲しい顔をして家具を見ているその風景は今でも忘れられません。
決して安いとは言えないこのビューローをすぐに決めた理由は、雰囲気が亡き息子さんにぴったりと
色々探しまわった結果これにしたいとのことでした。
普通なら家具は生活を楽しむためのものとして買うものだと自分は意識していたのですが、
今回のような目的で探している方もいるんだと思うと、より真剣な気持ちで
送り届けなければならないと心もピシっと緊張します。
送り届けるというのは、お客様の家まで運ぶ前に、丁寧に化粧をして一番良い状態にするのです。
ワックスなどで仕上げをしながら、息子さんは何歳くらいの方なんだろうとか何で亡くなったのだろうなど考えると自然と涙もでそうで、途中じっと天板を見つめたりしてしまいました。
このビューローは約100年ほど前にフランスで生まれたもの。
フランスの地でフランス人の職人によって作られたのでしょう。
それが、国境を超え100年の時を超えて、何かのご縁で日本のご夫婦の家庭に嫁ぐとは、誰しもが思わなかったでしょう。それがなんとも不思議で仕方ありません。
でもきっと一番驚いているのはビューロー自体かもしれませんね。なんで俺はここにいるんだろうと。
こうやって家具を売るということを改めて考えると、小さな雑貨ひとつでも
大切に思いを込めてお客様へお届けしなければならないなぁと気付かされた出来事でした。
これからも一点、一点、気持ちを込めて買い、心を込めて提供していくべきだと思いました。
今日もありがとうございます♪
1月よりお店で家具を販売しておりますが、おかげさまで在庫がどんどんなくなってます。
自分の買い付け方法は、数でなく”質”を重視してます。
ですから、一回の買い付けで出張費用の割に合わないくらい少ない量しか買わないのですが、そのかわりに良いものを入れるようにしています。この方針はこれからもずっと続けるつもりです。
先日、そんな自分が選んだ家具を買っていただいたお客様ですが、
大変印象に残ったので紹介させてください。
フランスルイ15世様式のビューロー(デスク)です。
およそ100年前のもので、フレンチウォールナットが上品に経年変化しております。
ちょうどこのビューローはいつ嫁ぐ(購入したモノがお客様のところへ行くこと)のか
とても気になっていたところに昨日急に嫁ぎ先が決定したので驚きました。モノを買っていただくことは、特にそれが売りにくいモノである場合、ある時突然やってきたりすると自分でもドキドキすることがあります。
高齢のご夫婦の方が入店され迷わず購入を決定された訳を聞くと、
息子さんの遺影を置く台にしたいとのことでした。
そう言われてみると確かに探している時もなんだか楽しい顔をしていなかったのです。
どことなく悲しい顔をして家具を見ているその風景は今でも忘れられません。
決して安いとは言えないこのビューローをすぐに決めた理由は、雰囲気が亡き息子さんにぴったりと
色々探しまわった結果これにしたいとのことでした。
普通なら家具は生活を楽しむためのものとして買うものだと自分は意識していたのですが、
今回のような目的で探している方もいるんだと思うと、より真剣な気持ちで
送り届けなければならないと心もピシっと緊張します。
送り届けるというのは、お客様の家まで運ぶ前に、丁寧に化粧をして一番良い状態にするのです。
ワックスなどで仕上げをしながら、息子さんは何歳くらいの方なんだろうとか何で亡くなったのだろうなど考えると自然と涙もでそうで、途中じっと天板を見つめたりしてしまいました。
このビューローは約100年ほど前にフランスで生まれたもの。
フランスの地でフランス人の職人によって作られたのでしょう。
それが、国境を超え100年の時を超えて、何かのご縁で日本のご夫婦の家庭に嫁ぐとは、誰しもが思わなかったでしょう。それがなんとも不思議で仕方ありません。
でもきっと一番驚いているのはビューロー自体かもしれませんね。なんで俺はここにいるんだろうと。
こうやって家具を売るということを改めて考えると、小さな雑貨ひとつでも
大切に思いを込めてお客様へお届けしなければならないなぁと気付かされた出来事でした。
これからも一点、一点、気持ちを込めて買い、心を込めて提供していくべきだと思いました。
今日もありがとうございます♪