長崎県 西海市の “ 音浴 (おんよく) 博物館 ”
先日、郷里の長崎へ仕事で帰って来た。翌日、友人の誘いで長崎市の北西に位置する、西海市大瀬戸町の森の中にある“音浴(おんよく)博物館”という一見,変わった名前の、レコードを聴きながら,時を忘れ,音楽を心と体で感じる、その名のとおりの癒しの館であった。慌て者の私には温泉と間違えそうなネーミングに思えたが、学芸員のユーモアで丁寧な説明を聞き、その後実際にイベントホールでレコードを聴き終える頃にはすっかりこの館の住人になりたいとさえ思った。
音浴博物館 昭和の小学校の分校を修復して出来た博物館
音浴博物館 入口
この音浴博物館、通常の博物館を想像して行くと、まずその外観からして拍子抜けに合う。建物は廃校になった小学校の分校を修復し、3つの館に、エントランス、LP、蓄音機、イベント(スピーカー、アンプ等)ホールと、大きく4つにゾーンニングされている。館内は木枠の窓、黒板やオルガンなどが当時の面影をしのばせ、昭和のぬくもりを感じさせてくれる。
LPホール
LPホール
貴重なエジソンの蝋管式蓄音機 驚くことに現在でも音を奏でてくれる
膨大な数のSPレコード (蓄音機の館)
およそ10,000枚のSPレコード
当時の各社のレコード針ケース
収蔵するレコードは、SP盤が1万枚,LP盤・ドーナツ盤がおよそ15万枚と
膨大な数のコレクションである。そのほか、手まわし,電気蓄音機、テープレコーダー、スピーカーの名器など、そのコレクションはレコードだけにとどまらない。
これら膨大なコレクションは、創始者で故人の栗原栄一朗氏のものだという。
是非一度訪ねて見てください。
イベントホール ゆったりくつろいで好きなレコードを聴く事が出来る
多くのスピーカーの名器が,聴くものを釘付けにする
最後のレコード盤 福山雅治の貴重なレコード
入館料: 一般:510円 小中学生: 250円 小学生未満: 無料
周囲を、海と森に囲まれた自然豊かで、近くにある“つがね落としの滝”も、一見の価値ありです。
音浴博物館近くにある “ つがね落としの滝 ” (下段とも)
出津(しゅっつ)から西海市方面を望む 夕陽の名所としても有名
音浴博物館: 〒857-2323
長崎県西海市大瀬戸町雪浦河通郷342-80
電話: 0959-37-0222
ホームページ: http://onyoku.org/
NPO法人 西海市観光協会: TEL: 0959-37-5833