新旧混在の街 | KAZOU OHISHI (大石一男)のブログ, 「昨日、今日、明日」

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ファッション、写真、旅行等、経験したことや、日常での出来事を書いていきます。

清澄白川-深川界隈

先日、元ファッション雑誌の編集長に連れられて、江東区清澄白川を中心に、深川周辺を4時間もかけて散策してきた。偶然だが、つい先頃まで清澄白川にある東京都現代美術館で、世界のトップモデルとして活躍し、惜しくも8年前にこの世を去った山口小夜子展があり、私の写真も出品された関係で、すでに3度程、脚をはこんでいた。しかしいずれのときも友人が一緒で寄り道などする余裕もなかった。ただ美術館への道すがら見かける風情は日頃、都心で見かけるものとは異なるもので、昭和生まれの私にはどこか郷愁を感じさせ、まるで子供のころに戻ったような錯覚におちいった。
まさに新旧が混在する、川と運河に囲まれた下町情緒あふれる街である。
地下鉄を降りて小名木川の方へ歩くと、相撲部屋が連なる少し手前に、今ではすっかり見る事の少なくなった柱時計を蒐集している、本職が工具店のご主人がいる。


壁に飾られた柱時計

執行雅臣さん(左)と千代田工具のご主人


小名木川

宮川商店の七色唐辛子の看板 

そして小名木川を渡りさらに歩いて行くと、ブリキの看板に“七色唐がらし”と書かれた古めかしい店におばあちゃん一人店番をしている。そしてその先には、歴史を感じさせる年期が入った床屋さんが目に入る。時代を感じさせる椅子や洗面台など懐かしいものばかりである。

日下部理容室

理容室のご主人 日下部さん

そして通りを右折して再度、小名木川を渡り清澄通りに出ると、庭園の左手には200メートルはゆうにあろうか、戦前の関東大震災の復興住宅が目に飛び込んでくる。

震災復興住宅

復興住宅を背に三ツ目通りの方へ歩いて行くと、ブルー・ボトルカフェをはじめアライズ・コーヒーなど、数軒の人気カフェが立ち並ぶ、またこの周辺にはカフェと同じくモダンでおしゃれなギャラリーが周辺に立ち並んでいる。そして通りの突き当たりには、この街一番のモダンで大きな東京都現代美術館が現れる。まさに新旧がうまく同居した街なのである。

Blue Bottle Coffee
ARISE COFFEE ROASTERS
ANDO GALLERY
ANDO GALLERY - SASAI Aoi Salix / 笹井青依 展
EARTH+GALLERY
ALLPRESS ESPRESSO TOKYO ROASTERY&CAFE
東京都現代美術館

もちろんこれは私が見たなかの一部であって、カフェやギャラリーはまだまだある。そして通りの両側には、駄菓子やさんや昔ながらのせんべいや饅頭屋さんと言った店がいくつもある。
是非一度は訪ねて欲しい街である。