YSLと私
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先日やっと、サンローラン(Yves Saint-Laurent=以下YSL)の映画を見ることができた。
私がパリコレへ行きはじめた1979年、すでにファッション界の大スターとして君臨してたYSL、当時は撮影許可をなかなかもらえず苦労したのを思い出す。
映画はYSLの生い立ちから、生涯の良きパートナーだった、ピエール・ベルジェ氏との公私にわたる生活や、YSLを取り巻くモデルをはじめとしたスタッフやファッション関係者等が見事なくらいに描かれている。
特に30年余にわたってコレクション撮影のカメラマンとして携わってきた私には、ショーの舞台風景や本番中の楽屋での情景は、あたかも自分がその場に居るかのような錯覚にとらわれ、見ていて感動のあまり涙がでそうになった。
そしていかに自分がこの世界長くいたのかを、映画を見て初めて気づかされた。
ただ映画でのショーのシーンは、オート・クチュールのサロンでのステージが主体となっていて、現在のようなプレタ・ポルテの大掛かりなステージが出てこなかったのが個人的にはちょっと残念に思った。
しかし映画のなかの衣装はピエール・ベルジェ氏の全面協力で、YSL財団所有のアーカイブ衣装を貸し出してのもので、ファッションに興味がある人には必見の作品です。
Yves Saint-Laurent