基幹業務システムはあるがWMS(倉庫管理システム)を持っていない会社では何が起こるだろうか。「今期の売りの目標に対して在庫が多すぎる」かあるいは適正かどうか。例えば材料Aの在庫が100個あったばあい、システムから吐き出した在庫データは

部品A  数量100

以上?これ以外に100個中50個は去年の12月に入庫したロット番号xxx

のこり50個は先月入ったロット番号zzz. といったデータは取り出せるだろうか。

基幹システムのみで在庫を見ている場合、多くのケースでこういった全体数量を納入時期で深掘りしたデータが出しにくい(ことが多い)。そうすると100個の在庫の中で何個が長期滞留在庫で、何個がそうでないか、という分析ができないことになる。わからないデータは往々に長期放置され、なんでこんなに買ったんだっけ??という記憶は担当者がいなくなってますます倉庫はブラックホール化するのであった。。。

 

(在庫の多い少ないは多分に発言者の感覚による部分が多いケースが多いのではあるがこの点はまたあらためて書きたい)