倉庫と言って我々が通常イメージするのは完成品あるいは原材料が次のプロセスに移動するまでのあくまでも暫定的な置き場、という感じだが、最近はどうも様子が違っている。海外から輸入したものをいったん備蓄して国内の顧客へ発送する、といった一見普通の倉庫でも、検査データを同梱するとかあれやこれやを箱に詰めてキットにして、とか、なんらかの作業が行われている。あまりに作業が多すぎて、「これって倉庫というより工場では??」なんて状況もある。

であるので倉庫管理マネージャーとして雇われた人が、実はこういった工場っぽい作業プロセスの改善の経験がなくて困る、ということもあるようだ。

こういう倉庫では受け入れから出荷までそれなりにリードタイムがかかり、それを改善するような仕事は単なる倉庫番ではなく製造業の工場長か製造部長の方が向いている気がする。

改善の為にはプロセスを分解して最適化する必要があるのであるが、そもそもその作業要るの?という観点は重要である。最先端の計測機器を輸入販売している会社の企業価値はあくまで「最先端の計測技術」の提供なのであって、「もれなくテストでーたがついています」では無いわけ。客はそこには金を払わない(ついてて当たり前だし)。とすればもっとそこのとこをうまくやってくれるサードパーティ、あるいは輸出してくるもとのところで同梱させるべきだろう。