毎年夏には、戦争の歴史関連の本を読む。

 

今年、図書館で目に留まったのは、この本。

 

硫黄島で米軍と戦った栗林中将に関する

「散るぞ悲しき」を読んで、

梯(かけはし)というノンフィクション作家の

名が脳裏に刻まれた。

 

「子供たち」というけれど、敗戦時に子供

だった著名人ばかりに話を聞いている。

 

角野栄子(絵本作家)、児玉清(俳優、作家)、

中村メイコ(俳優)、山田洋次(映画監督)など。

 

中村メイコさんは、子役として幼児期から国民的な

名声があったので、行先も知らずに、硫黄島、

アッツ島など、玉砕の運命が待っていた島々にも

母と共に連れて行かれて、兵隊相手に歌った。

離陸と着陸の時には目隠しをされた。

どこなのかが分からないように。

 

特攻隊員の駐留する、鹿児島県の知覧基地も・・・

「ええ、私にもわかっていました。

この人たちはもうすぐ死んで行くんだって」

 

角川書店 1700円