小学6年生に中学入試の指導をしている。
国語社会などが渾然と混じる問題が多い。
昨日教えていた問題集の中に、こんな趣旨の文章があった。
本をたくさん読むことで、人はどう変わるのか?
一つのテーマで沢山読むと、それだけ遠くまで見えるようになる。
さまざまなテーマにも手を出すと、動き回れる場所が広くなる。
だから、なるたけ広いテーマでたくさんの本を読むことが
人間の幅を広げることに役立つ。
文字通りではないが、要旨は外していないと思う。
ところで、今私が読んでいるのは、
「死刑」「死刑囚」「裁判」関係のものが多い。
最初は、他人から送られてきた本がきっかけだった。
「暗いな〜」と言う印象しかなかったが、3−4冊読むうちに、
やめられなくなって、さらに探すようになってしまった。
そして、死刑という制度はない方が良いと思うようになった。
理由は、誤判があるから。
裁判官も人の子だ。
また、犯罪者でも変われる。
死刑が確定してから見違えるような
人に生まれ変わるということがある。
「死刑になりたかった」という容疑者に
願いを叶えたら制度の誤用と言えないか?
死刑制度は、選挙の争点にはなっていないが、
いつの時代にも重要問題の一つであることに間違いはない。