ジョン・グリシャム 訳・白石朗
『冤罪法廷』
新潮文庫
2021年12月刊
原題 The Guardians
主人公は、カレン・ポスト。
弁護士だが聖公会の牧師資格を持つ。
非営利の団体「ガーデイアン」で、
冤罪を訴える受刑者の支援をする。
完全なボランティア。
金銭的報酬はほぼゼロ。
身の覚えのない犯罪で捕らえられている
無辜の人の訴えを聞き、
信じられるもののみ引き受ける。
無実の証拠を探し出し
無罪判決にまで持っていく。
正義が回復されるのが最大の喜び。
真犯人を見つけるのが目的ではない。
冤罪を訴えているのはクインシー・ミラー。
弁護士殺しの罪で22年間獄にいるが
一貫して無実を訴えている。
最後の法廷に呼び出される、
ミラーの前妻の告白が泣かせる。
実際の出来事にヒントを得たと
著者は巻末で明らかにする。
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