著者夏苅郁子さんの母親は
統合失調症を病み、父親と離婚した。
子供時代は、毎晩おかずが同じ。
郁子さんが重いうつになり、
医学生時代に未遂事件を二度起こした。
多くの優しい人との貴重な出会い
を得て回復した後に、
結婚して児童精神科医となり
夫も精神科医として開業している。
精神科医療の七つの不思議な実態を
患者の家族、当事者、医師としての
三つの顔で、「病院では聞けない話、
診察室では見えない姿」を語る。
「精神医療は、いまだに病気の原因を見つけていない。
だから『不思議』が生まれる」
薬には医師の処方とは別に、人薬と時薬が必要だと。
日本中行ったところがないほど多くの講演依頼に応じている
同じライフサイエンス出版からは、
「人は、人を浴びて人になる」も上梓している。