オープンダイアローグという
治療(といってもいいのかな)が
精神医療の分野で始まっている。
フィンランド発の方法らしい。
開かれた対話、対話を開く。
著者の森川さんは精神科医なのだが、
日本の精神医療の現実に行き詰まりを覚えて
わざわざフィンランドに
オープンダイアローグを学びにいく。
学びにというより、体験しに行った。
そして自分との対話に目覚めていく。
自分が父や母とそして妹とも
本当の対話をして来なかったのだと気づく。
医師が患者を診て
診断し薬を出すのではない。
悩み、困難、困りごとを参加者が
輪になって対話して解決を探っていく。
不思議な本だ。
オープンダイアローグ
これは家庭でも、自助グループでも生かせる。
講談社 現代新書 860円 税別