「普通のカウンセリンならば、将来のことを話すが、
自死遺族の場合は、過去のことを話す。
それも死んでしまった人のことを、何度でも。
だって、後の祭りでしょ?
どうしようもないことなんですよ」
ある場所でカウンセラーがそう言った。
後の祭りとは、国語辞典では
「手遅れ」ということらしい。
一面の真理ではあるが、
自死遺族は起こったことを
変えられると思ってはいない。
自死という悲劇を味わった
自分のこれからの生き方を知りたい
そのために、過去のことを話す
「後の祭りだ」としか思えない人には
話さない方が良い
自死遺族は
同じ経験をした人の集まり
つまり自助グループを選ぶ。
そこでは何を言っても良い
受け止めてもらえる。
そしてこれからの生き方を考えられる。
自分の頭で