なんとショッキングなタイトル。
でも、著者の阿部さんが受ける電話の
内容を端的に表すことばだ。
紹介される実話の名は、全て仮名。
加害者家族を支援する目的の団体、
それが特別非営利活動法人
ワールド・オープン・ハート。
始まってまだ十年そこそこ。
欧米では加害者家族への理解が広まっている。
日本では、ゼロに等しい。
犯罪が発覚すると、加害者本人は
身柄を拘束されて、裁判を受け、
所定の手続きを経て、受刑者となる。
刑の執行中は、外界とは隔離される。
しかし、家族の情報はダダ漏れとなる。
そして、メディアと世間の批判に晒される。
助けを求められる所はない。
中には生きる道を絶たれる人さえある。
それはおかしい。
加害者家族にだって人権がある。
阿部さんは弁護士や様々な専門家の手を
借りつつ、加害者家族と共に歩む。
時には被害者家族の元へ謝罪に行く。
お金儲けにはならない。
活動は寄付によって成り立つ。
宮城県仙台市にあるが全国から問合せがある。
http://www.worldopenheart.com/project.html