アル・マイルズ
「ドメスティック・バイオレンス その時教会は」

261ページ
日本キリスト教団出版局 (2005/08)

http://www.amazon.co.jp/ドメスティック・バイオレンス-そのとき教会は-アル-マイルズ/dp/4818405728/ref=sr_1_2/503-1579470-9202307?ie=UTF8&s=books&qid=1193121875&sr=1-2

 ハワイの病院でチャプレンを勤める著者が、教会内で起きるドメスティック・バイオレンス(DV)を広範に取り扱った、希有な書。


訳者は、同じ病院で著者から指導を受けた人なので、訳出にも力が入っている。

 クリスチャンでも、ありえない問題ではない、いや、どの教会にもあると著者は言う。

 「多くの地方でこの問題についての講演をしたが、牧師が一番聞こうとしない」という意味のことを

前書きで言っているのが印象に残る。

ただし、私にこの本の存在を教えてくれたのは、知り合いの日本人牧師であった。

 聖書の観点からDVを扱った日本語での唯一の本かもしれない。

 日本の教会内でも、DV問題がそろそろ表面化し始めている。これから大いに必要とさ

れる本だろう。