面白かった❗️ページをめくる手が止まりません〜
ホープ自動車(三菱自動車)のリコール隠しの話です。
横浜でトラックからタイヤが外れ、歩いていた親子に当たり、母親が死亡する事件が発生。その原因はメーカーの部品の構造的欠陥が原因だったにもかかわらず、大企業なのをいいことに、顧客の整備不良が原因だとする嘘の報告書を作成して、世間、国土交通省を欺きます。その結果、トラックユーザーの運送会社が被害者家族、世間から激しい批判にさらされます。
そのストーリーの中で、メーカー、銀行、ホープグループ(三菱グループ)それぞれ内部または相互の駆け引きがあり、流石、池井戸潤という人間ドラマとなっています。
作中最初から90%までの文章でホープ自動車は傲慢不遜に責任はユーザーに有りと主張し、戦いが続き、少しずつホープ社の虚偽報告書、証拠隠蔽を図った内部文書などの証拠が出てきて、最後の10%でそれら決定的な証拠が露わになり、大逆転という、いつもの痛快ストーリとなっています。
事実隠蔽のシーンが描かれる上巻第五章ではタイトルが「罪罰系迷門企業」となっており秀逸でした。
上下巻に分かれており合計907ページありましたが、平日4日間であっという間に読んでしまいました。
印象に残ったシーン
・社内駆け引きの秀逸さを同僚に褒められた沢田「読みも大事かもしれないが、一番大事なのは、瞬間的な判断力じゃないのか」(上P.389)
・ホープ自動車への支援は不適切と判断した部下に対し、濱中「正しい道筋で導き出した判断は、理由なく曲げるな」(P.171)
