子宮頚癌ワクチンの効果;HPVワクチンは、全世界の120ヵ国以上で承認、接種され、その有効性・安全性が広く認められており、世界保健機関(WHO)の「ワクチンの安全性に関する諮問委員会」は、
2013年6月にHPVワクチンに関する安全性についての声明を発表しており、男性にも接種している国もあります。

子宮頸がんワクチンの副反応;副反応は、軽度のものと重篤なものとがあります。
比較的軽度な副反応は、発熱、接種部位の痛み・腫れ、注射の痛み・恐怖による失神があります。
これらは、他の薬剤の注射、採血でもしばしば見られます。重篤な副反応は、アナフィラキシー(重いアレルギー)、ギランバレー症候群(手足の神経障害)、急性散在性脳髄膜炎(頭痛、意識低下、脳神経の疾患)があります。
これらは、およそ100万から400万接種に1回起こります。また持続的な体の疼痛を訴える、複合性局所疼痛症候群(CRPS)があります。
現在、820万接種が行われた中で、3例のCRPSが発症しています。
この副反応がマスコミで報道されました。一時は歩行困難になりましたが、その後新聞記事によると通学できる状態になったと記載されています。
マスコミ報道を見ると、多くの人が副作用で苦しんでいるように思えてしまいますが、発生率は欧米と同様に、あまり高くはありません。
CRPSは、ワクチン成分によって起こるものではなく、外傷、骨折、注射針などの刺激がきっかけになって発症すると考えられています。
注射方法が筋肉内の注射なので、皮下注射に比べ痛みが強いことが一因かもしれません。
子宮頸がんワクチンの副反応で重篤と判定されたものの発生率は、インフルエンザ、4種混合、不活化ポリオよりは高いですが、
ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、日本脳炎ワクチンと比較すると、ほぼ同等かやや高い程度です。
欧米で、副作用があるとの理由で子宮頸がんワクチンを中止した国は皆無です。

事あるごとにワクチンの有害事象をセンセーショナルに取り上げる報道のあり方や国の過剰ともいえる反応に問題の一端があるように思われます。

そもそも、新型コロナワクチンは、長い治験や実績を経て「既に世界中から安全と認められた」子宮頸がんワクチンとは全く違う
「実績の無い」mRNAワクチン(ファイザー・モデルナ)とウィルスベクターワクチン(アストラゼネカ)なのです。

両者とも、体内で人工的にコロナウイルス表面のトゲトゲした構造のたんぱく質(スパイクたんぱく質)を作り、体がそれに反応してコロナウイルスの抗体を作る、という考え方のワクチンです。
ごく簡単に言うと、前者はそれを合成するための情報を体内に運ぶメッセンジャーRNAを打ち込むワクチンで、
後者は人工コロナのDNAそのものを特殊な運び屋ウイルスで包み込んで、体内に打ち込むワクチンになります。
より危険性の高いものは後者で、抗体を作るために接種したコロナDNAが我々のDNAにそのまま組み込まれてしまう恐れがあります。

運び屋ウイルスは、我々の細胞の遺伝子のどこにコロナDNAを組み込むか予測できないし、仮に我々のDNA上の『ガン促進遺伝子』や『ガン抑制遺伝子』の中に組み込まれたとしたら、ワクチンが原因でガンを発症するかもしれなく、それが遺伝子情報として子孫にも伝わる可能性がある。
人類の遺伝子を徹底的に壊してしまうかもしれない危険性があるのです。

前者に関しても、ファイザー社などのワクチンに含まれるmRNAは、通常のメッセンジャーRNAよりも何倍もの期間を体内で分解されずに残ってしまうことが分かっています。
つまり、抗体を作るための免疫反応がずっと続くかもしれない。結果、起こるのが、免疫反応が自分自身を攻撃する『抗体依存性感染増強(ADE)』と言われる病態です。