最後に訪れたのは、廿日市駅に近いサクラオブルワリーアンドディスティラリー。前身の中国醸造は大正7年の創業で、焼酎や清酒、リキュールなど様々な酒類を製造。近年は県産の素材を用いて、広島県の豊かさを全面に出したジンやウイスキーの蒸留に力を入れている。
ジャパニーズウィスキーの「桜尾」「戸河内」はシングルモルトとブレンデットそれぞれがあり、瀬戸内海に面した桜尾と山間部の戸河内に貯蔵庫を設け、広島の海や山、豊かな自然の恵みに磨かれたご当地ウィスキー。クラフトジンの「桜尾」は広島県産材料を使った初の純国産ジンで、定番のオリジナルをはじめボタニカルに桜を使ったリミテッド、海岸に咲く夏の花の浜栲を使ったハマゴウのラインナップが揃っている。
蒸溜所見学では、まずドイツ製のハイブリッド蒸留器のそばで、商品のガイダンス。この蒸溜器で、ボタニカルを用いるクラフトジンと、麦芽のみを原料としてつくるモルトウイスキーの、両方を製造するのだそう。ジンは広島産のジェニパーベリーなどのボタニカルを、再蒸留する前に浸漬させる「スティーピング」と、熱せられた蒸気をボタニカルバスケットにくぐらせて香り付けする「ヴェイパー」の両方の製法が行える特別製。ボタニカルには県産の柑橘類をはじめ牡蠣の殻やワサビなど、広島の素材にこだわっている。
ウィスキーは蒸溜の中間層の「ハート」を抽出して、樽詰めして貯蔵熟成される。樽詰めされたウィスキーは、瀬戸内海に近く季節ごとの温度差が激しいこの桜尾、山間部の旧可部線の廃線跡のトンネルを活用し気温が安定した戸河内の、それぞれの貯蔵庫で3年以上寝かされる。ここの貯蔵庫にはバーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽の三種の樽がずらりと並び、それぞれ香りや味わいが異なるという。庫内には熟成中の甘い香りが漂い、思わず魅了されそうに。
見学の最後はテイスティングで、バーカウンターでストラップつきの試飲グラスを手に、様々な製品を味わうことができる。ジンの「桜尾」各種は、ボタニカルのフレーバーが華やかな味わい。ウィスキーの「桜尾」「宮ノ鹿」ほか、蒸溜されたてで熟成前の「ニューポッド」も試せ、無色透明な60度で荒々しい味わいの原種は、まさにウィスキーの原点。泥炭のピートが効いたヘビーピートのニューポッドは、スモーキーなフレーバーがガツンとインパクトがある。
中国醸造は、もとは酒造会社に販売する醸造アルコールの製造が主で、時代を経て広島を象徴する酒造りに尽力するように。広島初のジンとジャパニーズウィスキーが、国内を席巻してさらに世界に羽ばたくのを、期待したいところである。
ジャパニーズウィスキーの「桜尾」「戸河内」はシングルモルトとブレンデットそれぞれがあり、瀬戸内海に面した桜尾と山間部の戸河内に貯蔵庫を設け、広島の海や山、豊かな自然の恵みに磨かれたご当地ウィスキー。クラフトジンの「桜尾」は広島県産材料を使った初の純国産ジンで、定番のオリジナルをはじめボタニカルに桜を使ったリミテッド、海岸に咲く夏の花の浜栲を使ったハマゴウのラインナップが揃っている。
蒸溜所見学では、まずドイツ製のハイブリッド蒸留器のそばで、商品のガイダンス。この蒸溜器で、ボタニカルを用いるクラフトジンと、麦芽のみを原料としてつくるモルトウイスキーの、両方を製造するのだそう。ジンは広島産のジェニパーベリーなどのボタニカルを、再蒸留する前に浸漬させる「スティーピング」と、熱せられた蒸気をボタニカルバスケットにくぐらせて香り付けする「ヴェイパー」の両方の製法が行える特別製。ボタニカルには県産の柑橘類をはじめ牡蠣の殻やワサビなど、広島の素材にこだわっている。
ウィスキーは蒸溜の中間層の「ハート」を抽出して、樽詰めして貯蔵熟成される。樽詰めされたウィスキーは、瀬戸内海に近く季節ごとの温度差が激しいこの桜尾、山間部の旧可部線の廃線跡のトンネルを活用し気温が安定した戸河内の、それぞれの貯蔵庫で3年以上寝かされる。ここの貯蔵庫にはバーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽の三種の樽がずらりと並び、それぞれ香りや味わいが異なるという。庫内には熟成中の甘い香りが漂い、思わず魅了されそうに。
見学の最後はテイスティングで、バーカウンターでストラップつきの試飲グラスを手に、様々な製品を味わうことができる。ジンの「桜尾」各種は、ボタニカルのフレーバーが華やかな味わい。ウィスキーの「桜尾」「宮ノ鹿」ほか、蒸溜されたてで熟成前の「ニューポッド」も試せ、無色透明な60度で荒々しい味わいの原種は、まさにウィスキーの原点。泥炭のピートが効いたヘビーピートのニューポッドは、スモーキーなフレーバーがガツンとインパクトがある。
中国醸造は、もとは酒造会社に販売する醸造アルコールの製造が主で、時代を経て広島を象徴する酒造りに尽力するように。広島初のジンとジャパニーズウィスキーが、国内を席巻してさらに世界に羽ばたくのを、期待したいところである。
