小樽を訪れる観光客の多くは、堺町通りを食べ歩きしながら散策した後、小樽運河の南外れの浅草橋から倉庫群と記念撮影して終了するのがほとんど。だがしかし、小樽運河とレトロな洋館群の昔ながらの姿は、むしろ市街の北寄りの方が、数多く残っている。
洋館群は、色内大通りを小樽駅から続く中央通りを渡った先から、生活感や現役感が出てくる。交差点に立つ旧安田銀行小樽支店、すし耕とグリル石と鉄の石蔵、かつて海猫亭だったレストランISOの赤煉瓦倉庫の向かいには、雑貨店とホステルに使われる旧早川商店の和風建築や、田中酒造の酒蔵らしい店舗。建物の時代や建材や造作のバリエーションが豊富で、変化に富んだ建築観察が楽しめる。
その最奥に建つ旧日本郵船小樽支店は、近世ヨーロッパ復興様式の石造2階建で、旅客や貨物の窓口業務を行っていた、小樽が海外の海運の玄関口だったことを伺わせる、豪壮な建造物。静かな佇まいに立地するからなおのこと、存在感が際立っている。
付近にはほか、右近・広海・増田のアーチ石積倉庫三兄弟や、手宮線の終点で転車台が残る留置線に機関車や車両を展示した小樽市総合博物館手宮館なども。市街の中心から15分ほど歩くので、訪れる人は少ないものの、その分落ち着いた散策が楽しめるエリアである。
洋館群は、色内大通りを小樽駅から続く中央通りを渡った先から、生活感や現役感が出てくる。交差点に立つ旧安田銀行小樽支店、すし耕とグリル石と鉄の石蔵、かつて海猫亭だったレストランISOの赤煉瓦倉庫の向かいには、雑貨店とホステルに使われる旧早川商店の和風建築や、田中酒造の酒蔵らしい店舗。建物の時代や建材や造作のバリエーションが豊富で、変化に富んだ建築観察が楽しめる。
その最奥に建つ旧日本郵船小樽支店は、近世ヨーロッパ復興様式の石造2階建で、旅客や貨物の窓口業務を行っていた、小樽が海外の海運の玄関口だったことを伺わせる、豪壮な建造物。静かな佇まいに立地するからなおのこと、存在感が際立っている。
付近にはほか、右近・広海・増田のアーチ石積倉庫三兄弟や、手宮線の終点で転車台が残る留置線に機関車や車両を展示した小樽市総合博物館手宮館なども。市街の中心から15分ほど歩くので、訪れる人は少ないものの、その分落ち着いた散策が楽しめるエリアである。
