佐賀県の呼子へは、昨夜泊まった糸島高校前駅からのアクセスが福岡市街よりも便利で、唐津でバスに乗り換えて30分ほど。湾口に加部島が浮かぶ細長い呼子湾に沿った漁港の町で、江戸期には捕鯨集団「中尾鯨組」の拠点になっていた歴史がある。

呼子の朝市は、江戸期に鯨肉や水揚げされる魚介、農産品などの物々交換が起源で、朝市として始まったのは大正期との説がある。日本三大朝市の一つともいわれ、商店街の朝市通りに沿って、魚介や農産品の露店が並び、高山や輪島と比べると、ややこぢんまりとした朝市である。

印象として、漁師や農家のおばちゃんの露店はやや少なく、お店の元気もいま一つ。地元の水産会社がやっている店や露店への人だかりが多く、鮮魚や一夜干しより食べ歩き用の串やカップ入りの揚げ物が人気のようだった。