雨の中を散歩して様になるのは、歴史的景観が残る古い町並み。ということで歩いた先は、山口県の長府。下関駅から関門海峡に沿って、バスで20分ほどのところにあり、古くから長門国の中心として国分寺や国府が置かれた地。江戸期には毛利元就の四男の子の秀元が立藩して萩の支藩となり、毛利氏の城下町として栄えた歴史がある。

見どころは忌宮神社や乃木希典ゆかりの乃木神社、毛利家の菩提寺がある功山寺などの寺社仏閣、14代当主が建てて明治天皇の行在所となった毛利邸で、道中の土塀に囲まれた小路が城下町らしい佇まい。乃木神社の横の横枕小路、毛利邸へ至る古江小路、壇具川沿いの古道が雰囲気がよく、本藩である萩の武家屋敷街を彷彿とさせる。

雨足が強まったら雨宿りしつつ、3時間ほどで散策終了。新緑と土塀が濡れて潤いがある風景を見られ、この天気でかえってよかったかも知れない。