「小山駅前」「純喫茶」で検索すると、コロラドとともに候補に上がる店。コロラドも今や貴重なチェーンで気になったが、煤けた路地にある煤けた店構えのローカルさに惹かれてこちらへ。アンダーな暖色系の照明、ウッディなテーブルと椅子、昔は使われていたらしい荷物山積みのカウンター、あたりまではよくある「時間が止まったような」の表現で伝えられる範疇だが、問題は止まっていた時間の長さ。少なくとも30年ほどは全く手をつけられず放置のまま風化してきたのではないか、その間に客すら一人も来ていないのではないかと思えるほどの、長期空間保持状態の店である。
この日も在店した1時間の間に誰の出入りもなく、かといって4人や6人掛けの席に悠々と座るのも何なのだが、2人掛けは壊れた麻雀ビデオゲーム台の席しかない。店内は口数が少ないというかほぼないマスター一人で、キリマンジャロをオーダーするとカウンター奥の豆の棚から取り出して挽き、ドリップして提供と、コーヒーはかなり本格派。無人の店内に、挽きたての豆の香ばしい匂いが広がっていく。
居心地は悪くなく、長居したのでアイスコーヒーも追加。用のない街の行かない街角にある喫茶、でも不思議と再訪したくなる趣がある一軒である。
この日も在店した1時間の間に誰の出入りもなく、かといって4人や6人掛けの席に悠々と座るのも何なのだが、2人掛けは壊れた麻雀ビデオゲーム台の席しかない。店内は口数が少ないというかほぼないマスター一人で、キリマンジャロをオーダーするとカウンター奥の豆の棚から取り出して挽き、ドリップして提供と、コーヒーはかなり本格派。無人の店内に、挽きたての豆の香ばしい匂いが広がっていく。
居心地は悪くなく、長居したのでアイスコーヒーも追加。用のない街の行かない街角にある喫茶、でも不思議と再訪したくなる趣がある一軒である。
