大分から延岡までは特急で2時間ほど、すぐ隣の県ながら羽田空港から大分空港までの所要時間以上をかけてやってきた。駅前すぐに酒場街が広がる、酒呑みには最高のエントランスな街で、この店も昭和29年創業の老舗酒場だ。地元客に絶大な人気を誇る店らしく、金曜の夜でほぼ満席、カウンターに腰掛けるも常連客に囲まれ店の方との知った顔同士のフレンドリーな接客が飛び交う中、完全アウェー感がまた心地よい。
地元の普段使いながらチキン南蛮に地鶏焼きに日向灘の魚介に宮崎牛といった、地産の品や郷土の味は一通り揃えており、観光客向けな値段ではないのがありがたい。まずは延岡のローカル魚介のメヒカリ唐揚げを、デュワーズを割ったハイボールでいただく。深海に棲む白身が芳醇な小魚で、大衆魚だったが最近は漁獲が減り「宮崎牛ぐらいの値段がする」と店のおばちゃん。
下地が整ったところで、看板メニューであるホルモン煮込み「とんちゃん」をアテに、地元の芋焼酎「霧島」を傾けたいところ。品書きによると黒、赤、茜の定番のほか、ハイブランドの「EX」「虎斑」「SUZU」など銘柄の豊富さはさすがだ。選んだのはオーソドックスな「霧島」で、地元でしか飲めない宮崎限定バージョン。原料の風味を活かすブレンドによる、ずしっと響く飲み応えと長い余韻が特長で、グラスに注いでストレートでいくと芋臭さがモワッと来た後の後味がどっしりしている。
これが味が染みたとんちゃんとの相性バッチリで、いくらでも杯が進む。にしてもこの店の焼酎の注文は合単位で、焼酎の一合徳利はなかなかヘヴィだ。水で割りながらじっくり飲むのが当地流だそうで、一合で十分KOされたとおばちゃんに話すと、地元じゃ20〜25度のを一人5合ぐらい空けちゃう、と笑っている。地元の味覚を手頃に味わいながら、地元の酒飲み流儀を体感できる、延岡の玄関口にあるローカル酒場である。
地元の普段使いながらチキン南蛮に地鶏焼きに日向灘の魚介に宮崎牛といった、地産の品や郷土の味は一通り揃えており、観光客向けな値段ではないのがありがたい。まずは延岡のローカル魚介のメヒカリ唐揚げを、デュワーズを割ったハイボールでいただく。深海に棲む白身が芳醇な小魚で、大衆魚だったが最近は漁獲が減り「宮崎牛ぐらいの値段がする」と店のおばちゃん。
下地が整ったところで、看板メニューであるホルモン煮込み「とんちゃん」をアテに、地元の芋焼酎「霧島」を傾けたいところ。品書きによると黒、赤、茜の定番のほか、ハイブランドの「EX」「虎斑」「SUZU」など銘柄の豊富さはさすがだ。選んだのはオーソドックスな「霧島」で、地元でしか飲めない宮崎限定バージョン。原料の風味を活かすブレンドによる、ずしっと響く飲み応えと長い余韻が特長で、グラスに注いでストレートでいくと芋臭さがモワッと来た後の後味がどっしりしている。
これが味が染みたとんちゃんとの相性バッチリで、いくらでも杯が進む。にしてもこの店の焼酎の注文は合単位で、焼酎の一合徳利はなかなかヘヴィだ。水で割りながらじっくり飲むのが当地流だそうで、一合で十分KOされたとおばちゃんに話すと、地元じゃ20〜25度のを一人5合ぐらい空けちゃう、と笑っている。地元の味覚を手頃に味わいながら、地元の酒飲み流儀を体感できる、延岡の玄関口にあるローカル酒場である。
