大分の駅からすぐのところにある、いかにも町の大衆食堂といった煤けた佇まいの店。基本ラーメン三種とチャーハンが品書きに並ぶ典型的な町中華で、看板の品は鶏ネギラーメン。澄んだ鶏ガラスープにストレートの細麺の組み合わせで、熱めのスープはあっさりながら鶏ダシが濃厚、肉はギシギシと歯ごたえがありかむほどに旨味がにじみ出て、シャキシャキの青ネギとのバランスが絶妙。

滋養があふれじわりと染みるスープは、セットの山菜ご飯といただくとうまさもひとしお。屋号の餃子も小ぶりながら肉汁がたっぷりで、サイドメニューとして嬉しい。カウンターからは厨房が広く見渡せ、ご主人と姉さんが中華鍋や餃子鍋を行き来して活気もある。近隣の学生やサラリーマンがふらりと訪れる、町中に溶け込んだ普段使いな雰囲気の店である。