ここのカレーを初めて食べたのは、大学生の時だったか。今まで食べてきたカレーはなんだったのかと究極のグルメ漫画的な衝撃を受け、以来私的なナンバーワンの座を防衛し続けてきたカレーである。理由の一つにその後食べに行く機会がなかったこと、加えて店が火事で焼けて閉店したこと(後に熱烈なファンの声を受け再建)もあり、当時の記憶のままで美化されていったこともあると思う。
それこそ数十年振りに味わったナンバーワンカレー、時間をかけて煮込み具材がとろけた濃厚さ、その中で牛肉だけが旨味の塊となった繊維状で含まれていたスタイルは変わらずで、トッピングのレーズンバターが溶けてルウに濃厚さを加える。そして付け合わせの山盛りの生野菜も超絶に美味く、当地ならではのとれたて野菜の持ち味を、自家製のドレッシングがしっかり引き出している。
ひと匙ごとに当時の衝撃が蘇ってくる…というほどではなかったが、思い出の味に十分満足。この店のカレーをいただいたその後の数十年、世の中のカレーのクオリティも上がっており、自身のカレー経験値もアップしている訳だから、思い出の味はそれを差し引いて寛容に捉えておきたいところ。アップデートされた美味さの記憶を舌に刻めば、次の再訪も楽しみになる高原のカレーである。
それこそ数十年振りに味わったナンバーワンカレー、時間をかけて煮込み具材がとろけた濃厚さ、その中で牛肉だけが旨味の塊となった繊維状で含まれていたスタイルは変わらずで、トッピングのレーズンバターが溶けてルウに濃厚さを加える。そして付け合わせの山盛りの生野菜も超絶に美味く、当地ならではのとれたて野菜の持ち味を、自家製のドレッシングがしっかり引き出している。
ひと匙ごとに当時の衝撃が蘇ってくる…というほどではなかったが、思い出の味に十分満足。この店のカレーをいただいたその後の数十年、世の中のカレーのクオリティも上がっており、自身のカレー経験値もアップしている訳だから、思い出の味はそれを差し引いて寛容に捉えておきたいところ。アップデートされた美味さの記憶を舌に刻めば、次の再訪も楽しみになる高原のカレーである。
