今日の訪問は、熊本県南で球磨川沿いの城下町の人吉。かつては鹿児島を結ぶ本線だった肥薩線が通る鉄道の要所で、広い構内は石組の車庫や転車台があり、隣接の人吉鉄道ミュージアムの展望台からあたりを見下ろしてから街歩きへ。古社の青井阿蘇神社、幽霊寺の永国寺などの古社古刹が多いのはさすが城下町で、西郷隆盛ゆかりの武家屋敷が移築現存する武家蔵は人吉城から焼けずに移築した門や、切腹に使われた間が残る。詳細な説明もあるのだが、残念ながら今月末で閉鎖なのだとか。

近くにある球磨焼酎の繊月酒造の蔵は見学でき、かなりの銘柄の試飲も可能。繊月は割と愛用していてオーソドックスな「舞繊月」琥珀色で樽の香りが甘い「樽繊月」名の通り瑞々しい「川辺」高級感あり芳醇な飲み口の「無言」を制覇して、人吉城跡へ。球磨川に面した河岸の城で、御殿の礎石をはじめ庭園の跡、三の丸からは球磨川寄りの御船着場や川沿いの温泉宿を見下ろし、杉の森がある二の丸からは北側の市街を一望。本丸はコンパクトであまり見通しは良くないが、球磨川下りの船着場が正面に。

再び球磨川を渡り、中心市街地の九日町の通りから舗道が整備された鍛冶屋町へ。あたりは職人町で鍛治ほか味噌醤油の釜田醸造、お茶の立山商店では庭を見せてもらえる。ウンスンカルタというご当地カルタを、案内板や歩道のタイルでPRしていた。