しまばら湧水館の、寒ざらし@島原（20220809）

名前が気になる島原ローカルグルメ、もう一つは湧水にちなんだ和スイーツ。湧水で冷やした白玉にシロップをかけたシンプルなもので、キリッと冷えもちもちみずみずしく、シロップのほのかな甘さが散策の疲れに染みる。名の所以は白玉の材料の餅米を、大寒の日に水にさらしたこととされ、ここでも湧水が活躍している。

かつては甘味の砂糖やハチミツは貴重品のため、これは島原でのもてなしの一品だったそうである。店舗の建物は鯉の泳ぐ町の通りにある、旧家の三村家をそのまま活用。邸内の湧水を寒ざらしに用いているそうで、駆けつけ一杯のグラスの水も湧水だそう。縁側越しの庭を眺めながら味わうと、まさに当地に招かれもてなされているような、和やかな気持ちになるスイーツである。