備中高梁には古くから、インディアン焼きそばというご当地の味覚がある。昭和50年代に学校給食で人気だったカレー味の焼きそばで、ぜひ食べてみようと思ったところ現在は地場産のトマトが加わって「備中高梁インディアントマト焼きそば」なる、仰々しい名のメニューに変貌している。トマトの赤、玉子焼きの黄色と映えそうな見栄えで、たてつけからしてやはり地域おこしのために開発された品とのこと。
昭和の小中学生の心の味である「原典」のほうを食べてみたかったけれど、現在はどこの店もトマトバージョンしか見当たらず、気持ちが横滑りしながら店探しをしていて店頭に「給食メニュー」の文字を見かけてつい反応、ふらりと入ったのがこちら。が、店内は著名人のサインがズラリ、人気は数人で食べるバケツパフェともあり、結局そういう店を選んでしまったかと後悔したところ、出てきた料理はどれもやたらうまい。
ショッピングモールの駄菓子コーナーとか、現在見られるこの手の設えはノスタルジーなムードが優先・本質が二の次にされていることが多いが、ハヤシライスは味が深く本格洋食店の味、コロッケと唐揚げはちゃんと自家製で揚げたての熱々、そして地場のものをつかっている野菜も瑞々しく爽やか。器は50〜60年前に給食で実際に使われていたものだそうだが、そのキャラに阿らないなかなかの実力派だ。オレンジジュースを追加したら、グラスが最近人気の昭和の瀬戸物屋のデッドストック風なのも楽しい。
店の人の対応もローカルな町の喫茶的な親しみやすさで、給食のコンセプトはさておいても雰囲気と味のよさでオススメな一軒。たてつけ云云に御宅を並べず、くだんのトマト焼きそばも虚心で味わってみればよかったのかも?
昭和の小中学生の心の味である「原典」のほうを食べてみたかったけれど、現在はどこの店もトマトバージョンしか見当たらず、気持ちが横滑りしながら店探しをしていて店頭に「給食メニュー」の文字を見かけてつい反応、ふらりと入ったのがこちら。が、店内は著名人のサインがズラリ、人気は数人で食べるバケツパフェともあり、結局そういう店を選んでしまったかと後悔したところ、出てきた料理はどれもやたらうまい。
ショッピングモールの駄菓子コーナーとか、現在見られるこの手の設えはノスタルジーなムードが優先・本質が二の次にされていることが多いが、ハヤシライスは味が深く本格洋食店の味、コロッケと唐揚げはちゃんと自家製で揚げたての熱々、そして地場のものをつかっている野菜も瑞々しく爽やか。器は50〜60年前に給食で実際に使われていたものだそうだが、そのキャラに阿らないなかなかの実力派だ。オレンジジュースを追加したら、グラスが最近人気の昭和の瀬戸物屋のデッドストック風なのも楽しい。
店の人の対応もローカルな町の喫茶的な親しみやすさで、給食のコンセプトはさておいても雰囲気と味のよさでオススメな一軒。たてつけ云云に御宅を並べず、くだんのトマト焼きそばも虚心で味わってみればよかったのかも?
