奈良公務後のさんぽ動画撮影は南紀へ、今日は熊野三山の一つ・速玉大社がある新宮を歩いてみました。熊野川の河口に位置し太平洋にも面した、明るいたたずまいの町。詩人の佐藤春夫にも縁があり、駅前ロータリーの「秋刀魚の歌」碑を見てスタート、4時間ほどで一巡しました。

ルートは不老不死の薬を求め中国から来日した徐福の記念公園から、熊野川岸の宮井戸社、阿須賀神社など熊野ゆかりの社を参拝。洋館のチャップマン邸と西原邸を経て、熊野川を見下ろす壮大な城郭の丹鶴城跡、昭和の店舗とレトロな看板がとても多い仲之町商店街のアーケードを抜けて、神域の森の前に朱の社殿が鮮やかな熊野速玉大社。そこから権現山の山裾の寺町を通って、甘く見て登ってえらい目にあった断崖の上の社の神倉神社。最後は住宅地の中の沼に浮いている泥炭の島、浮島の森を巡って新宮駅まで。

どこか時間が止まったような静かな佇まいの街で、熊野の神様の膝下という厳かさもあるのかも知れません。