博物館を後に、氷見祇園祭の曳山の格納庫の路地を抜け本町通りへ。マリンロード本町との愛称で、片アーケードの商店街が続く。沿道には鮮魚に干物や寿司など、魚介に関連する店舗が集中。氷見温泉とあるモダンな銭湯建築、間口が狭い長屋風の商家など古い建物も目立つ。沿道は「まんがロード」との愛称がつき、ポケットパークのベンチには藤子不二雄A作品の喪黒氏が。広場がついた中の橋付近は湊川リバーウォークに整備され、忍者ハットリくんのからくり時計も設置されている。

湊川に沿って海の方へやや下ってみると、沿道の南大町と和平橋を渡った比美町ともに、漁師町らしさが残る路地が続く。河口の手前の橋のたもとには、恵比寿神を祀る魚取神社が構え、漁師が豊漁祈願をしていく様子も見られる。中の橋へ戻り本町通りを先へ、このあたりからオブジェが増え、ハットリくんのキャラやサカナ紳士録の魚たちで賑やかに。

壁画やシャッターアートに、片アーケードの屋根にもイラストが描かれている。シルクハットに蝶ネクタイのたこ八に、ステッキ片手のエイチョウ、プリンスは名の通り氷見の魚の王様だ。両方のキャラクターがコラボした一角もあり、ハットリくんの仲間たちと魚紳士が語らう様子も。藤子不二雄Aアートコレクションにはキャラや原画の展示に、トキワ荘14号室が復元されたコーナーも。