大日寺の観音堂の裏手から朝日山公園へと続いており、竹藪の斜面を登ると駐車場へ出て、展望休憩所がある広場へと続く。展望休憩所には東屋と展望案内板があり、湾に面した市街を一望。遠く阿尾城跡の岬の先に能登半島、正面に比美乃江大橋とたもとに氷見漁港。山裾には黒瓦の、氷見の町並みを見下ろせる。公園は神武天皇の銅像を中心に整備され、像は高岡製で名盤は乃木希典による筆。ほか園内には歌碑が多く、氷見出身の清崎敏朗や、噴水広場には昭和33年富山国体時に昭和天皇による御製記念碑も立つ。
朝日山公園から、誉一山荘沿いの板塀と光照寺裏の石段の静かな小道を下り、朝日本町の市街へ。黒板塀・土蔵造りの建物が目立ち、ホーロー看板の町内図や広告が懐かしい。板張りの長い土蔵の隣には、地産の食材を使った氷見ラーメンの店も。付近では湊川が直角に折れ、復興橋を渡り本川藤由商店の角にカーブを描く木造建築に沿い、湊川をやや戻る。アンティークや雑貨の店が入るみなとがわ倉庫の向かいは、氷見市立博物館。漁業をはじめとする、氷見の郷土資料を揃えている。
入口には氷見の古民家が復元され、昔の農家の暮らしを季節ごとに再現。春秋の祭礼の獅子舞方一行を、もてなした様子が見られる。氷見の漁業では、定置網漁を中心とした富山湾での漁業史が充実している。富山湾は沖で暖流の対馬海流と日本海固有冷水塊がぶつかり、様々な水温と塩分濃度の海水層が形成。また海底谷「ふけ」に沿い北アルプスからの雪解け水が流れ込み、餌となるプランクトンが発生。暖流・寒流・深海系など様々な魚種がする環境で、魚種は300〜一説では600とも言われる。
漁網など当時の漁具も多数見られ、ドブネは昭和30年代まで操業した、定置網用の大型船。隣接して古い漁船の展示と定置網の変遷が紹介され、小型の作業船のカンコには当時の藁網が載っている。定置網は、江戸中期から明治中期に使われていた「藁台網」、幕末から明治末期に導入された「麻苧台網」、さらに大正期の越中式大謀網から現在の「越中式ブリ落とし網」へと進化している。掲示にはそれぞれの網の仕組みが図解され、時代を経て改良されていく様子もよくわかる。
初期の藁台網は藁縄製で、魚を捕らえる身網のみ。麻苧台網は麻紐製で早潮にも強く、魚を呼び込む枡の内を設け漁獲量が増えた。明治40年に九州から日高式大敷網が導入されブリの漁獲が増えると、大正期には網口を狭め魚を逃げにくくした越中式大謀網が主流に。現在「大敷網」と呼ばれるのは越中式ブリ落とし網・二重落とし網で、魚群を出にくくした上に「落とし網」を設け、身網から出た魚も逃がさないようにしてある。模型によると定置網は、浮上する魚群を狙いふけの上に配置されているのも分かる。網は氷見市街から北側の沿岸に配置され、中型で長さ300mほど。岸寄りには「小網」と呼ばれる、小~中型の定置網も多い。
朝日山公園から、誉一山荘沿いの板塀と光照寺裏の石段の静かな小道を下り、朝日本町の市街へ。黒板塀・土蔵造りの建物が目立ち、ホーロー看板の町内図や広告が懐かしい。板張りの長い土蔵の隣には、地産の食材を使った氷見ラーメンの店も。付近では湊川が直角に折れ、復興橋を渡り本川藤由商店の角にカーブを描く木造建築に沿い、湊川をやや戻る。アンティークや雑貨の店が入るみなとがわ倉庫の向かいは、氷見市立博物館。漁業をはじめとする、氷見の郷土資料を揃えている。
入口には氷見の古民家が復元され、昔の農家の暮らしを季節ごとに再現。春秋の祭礼の獅子舞方一行を、もてなした様子が見られる。氷見の漁業では、定置網漁を中心とした富山湾での漁業史が充実している。富山湾は沖で暖流の対馬海流と日本海固有冷水塊がぶつかり、様々な水温と塩分濃度の海水層が形成。また海底谷「ふけ」に沿い北アルプスからの雪解け水が流れ込み、餌となるプランクトンが発生。暖流・寒流・深海系など様々な魚種がする環境で、魚種は300〜一説では600とも言われる。
漁網など当時の漁具も多数見られ、ドブネは昭和30年代まで操業した、定置網用の大型船。隣接して古い漁船の展示と定置網の変遷が紹介され、小型の作業船のカンコには当時の藁網が載っている。定置網は、江戸中期から明治中期に使われていた「藁台網」、幕末から明治末期に導入された「麻苧台網」、さらに大正期の越中式大謀網から現在の「越中式ブリ落とし網」へと進化している。掲示にはそれぞれの網の仕組みが図解され、時代を経て改良されていく様子もよくわかる。
初期の藁台網は藁縄製で、魚を捕らえる身網のみ。麻苧台網は麻紐製で早潮にも強く、魚を呼び込む枡の内を設け漁獲量が増えた。明治40年に九州から日高式大敷網が導入されブリの漁獲が増えると、大正期には網口を狭め魚を逃げにくくした越中式大謀網が主流に。現在「大敷網」と呼ばれるのは越中式ブリ落とし網・二重落とし網で、魚群を出にくくした上に「落とし網」を設け、身網から出た魚も逃がさないようにしてある。模型によると定置網は、浮上する魚群を狙いふけの上に配置されているのも分かる。網は氷見市街から北側の沿岸に配置され、中型で長さ300mほど。岸寄りには「小網」と呼ばれる、小~中型の定置網も多い。
