再び城址大通りを先へ、真宗大谷派富山別院の塀沿いから、バス停付近の片アーケードを行くと、繁華街の総曲輪へ至る。富山城の外堀が「曲輪(くるわ)」と呼ばれていたのが名の所以で、総曲輪通り商店街を中心に周囲の商店街も含めたエリアは、県内屈指の繁華街となっている。ユウタウンから総曲輪通り商店街のアーケードへ。ガラス張りの天井は明るく、季節を彩るフラッグやバナーが沿道を飾る。

西側には百貨店の、総曲輪FERIO富山大和が構え、ガラス屋根アトリウムのグランドプラザが広場に。飲食店が連なる小路も交差して、賑わいを見せる。通りはファッションの先端で、ブティックやアクセサリーの店が目立つ。まちの駅の地場もん屋に、富山の食品や話題の飲食店を集めた総曲輪BASEなど、地元推しの店舗や施設も。富山のローカルな魅力あふれる、賑わいの場である。

TOYAMAキラリは、御影石やガラスやアルミで立山をイメージしたビル。隈研吾事務所などによる設計で、富山第一銀行本店と富山市ガラス美術館と図書館が入る複合施設である。斜めにのびた吹き抜けに面して、美術館の展示室と図書館の閲覧室が設けられている。グラス・アート・パサージュには、富山ゆかりのガラス作家の作品を、50点ほど展示。定期的に展示替えがあり、館内を散策しながら作品が楽しめる。