長岡は私的中華の町認定をしており、喜京屋とともに必ず訪れるのが、大手通りに近いおがわ。今回は炒り卵とグリーンピースと着色料的紅生姜のコントラストが鮮やかな野菜炒めで、グラスに並々注がれた銘柄不明の劇薬系焼酎のお湯割りを。年季の入った鍋にこびりついた焦げが適度に散りばめられた餃子をいただき、締めはここでしか見たことがない椎茸入りチャーハン。

どれも絶品ではないがいかがなものかということもなく、といって「こういうのでいいんだよ」な落とし所感もない。強いて言えば「特に何もなし」が、文字通りの感想だろうか。がらんとした店内のテレビで世界体操を眺め、深酔いした地元サラリーマンの仕事談義を聞くとはなしに聞き、毎年のように小一時間過ごして21時に店を後に。