この店に出会ってしまって以来、函館朝市での食事はここ一択。海鮮はよろづ扱っているが、函館特産のイカ料理は味はもちろん、イカの文相応の値段なのもいい。観光客向けのどんぶり横丁市場にありながら、よそが原色派手派手の丼のサンプルアートに走るのに、手書きの品書を貼りまくる地道な独自路線もまたいい。
前回はイカ刺しとイカのわたの粕漬けとイカの卵煮で朝から飲んだので、今回はイカ刺し定食で朝ごはんに。豪華海鮮丼に数千円が軽く飛んでいくこの横丁で、定食で1300円はやや高いながらまあよし、と思ったところ、出された定食が品書きの写真と全然違うのに愕然とする。出されたものの方が品数が断然多く、品書きよりも格段に素晴らしいのだ。此度のイカの小鉢はイカわたに卵味噌にゴロ煮で、飯との絆が強すぎてこれで軽く茶碗が空になる。
そしてメインのイカ刺しは盆に乗りきらず、皿に山盛りで別添えに。ツマにのっているのかと思ったらすべてイカと、まさにイカ刺しの函館山。ツルツル、シャク、パキッ、トロリと、鮮度が四重奏の食感に表れており、食感ごとにただひたすら甘い。ワサビやショウガの薬味は不要で、醤油につけてズッといくだけでウットリしてしまう。お姉さんによると、函館のイカのメインは夏の時期のスルメイカで、6月に解禁のため今が最盛期だそうだ。
時節柄ぽつりぽつりとやってくる観光客は、やはりうにいくら丼とかマグロ丼とかを頼んでいる。派手なサンプルアートのほうがうまそうに見える海鮮丼よりも、品書きとの格差が逆なこちらの方が、感動もひとしおでは?
前回はイカ刺しとイカのわたの粕漬けとイカの卵煮で朝から飲んだので、今回はイカ刺し定食で朝ごはんに。豪華海鮮丼に数千円が軽く飛んでいくこの横丁で、定食で1300円はやや高いながらまあよし、と思ったところ、出された定食が品書きの写真と全然違うのに愕然とする。出されたものの方が品数が断然多く、品書きよりも格段に素晴らしいのだ。此度のイカの小鉢はイカわたに卵味噌にゴロ煮で、飯との絆が強すぎてこれで軽く茶碗が空になる。
そしてメインのイカ刺しは盆に乗りきらず、皿に山盛りで別添えに。ツマにのっているのかと思ったらすべてイカと、まさにイカ刺しの函館山。ツルツル、シャク、パキッ、トロリと、鮮度が四重奏の食感に表れており、食感ごとにただひたすら甘い。ワサビやショウガの薬味は不要で、醤油につけてズッといくだけでウットリしてしまう。お姉さんによると、函館のイカのメインは夏の時期のスルメイカで、6月に解禁のため今が最盛期だそうだ。
時節柄ぽつりぽつりとやってくる観光客は、やはりうにいくら丼とかマグロ丼とかを頼んでいる。派手なサンプルアートのほうがうまそうに見える海鮮丼よりも、品書きとの格差が逆なこちらの方が、感動もひとしおでは?
