函館護国神社の参道でもある、幅広で鳥居や灯籠もある護国神社坂を過ぎてさらに直進、山裾を巻くように東側へと出て、函館公園の園内を横断して下る。展望台の東屋からは、大森浜から湯の川温泉方面と園内を一望。園内には石川啄木の文学碑や高田屋嘉兵衛ゆかりの松といった史跡のほか、遊園のこどものくにが親子連れで結構な賑わい。飛行塔やメリーゴーラウンド、スカイチェアー、ミニフリーフォールなどのほか、日本最古とある観覧車も。係のお兄さんお姉さんの盛り上げも楽しく、なかなかローカルな遊園地である。

ミニ動物園を抜けて公園から出たところは、函館市電の電車道で、緩い坂道が「ロマンス坂」との名もついている。下ったところが終点の谷地頭電停で、立待岬を目指して市街を抜ける。途中、大規模な墓地の中をぐんぐん登る坂道となり、登りきった展望地に石川啄木一族の墓所がある。この先を緩く下ると海方面のパノラマが開け、立待岬の園地へと出る。ハマナスの実がなる中を抜けたところに碑が立ち、先には函館山麓の地蔵山の断崖が立ちはだかる。津軽海峡側は展望が開けており、高台のベンチに腰掛けると左右180度が水平線のパノラマが開ける。