御供所町を後に大博通りを渡り、国体道路を博多川方面へ。博多通りを入ると櫛田神社の門前で、社名入りの石柱と干支恵方盤が掲げられた楼門を抜けて、境内へと入る。櫛田神社は博多っ子からは「お櫛田さん」の愛称で親しまれているら博多の総鎮守。祭神は正殿に大幡主命(櫛田宮)・左殿に天照皇大神(大神宮)・右殿に素戔鳴尊(祇園宮)の三神で、中神門をくぐった正面の拝殿には3つの鈴が並んでいる。

ここは博多祇園山笠が奉納される神社で、楼門の左から入り境内で一回りして出て行く「櫛田入り」のコースが案内され、脇門から左へ出ると飾り山が一年中展示されている。この日は表に「神武東征」。ほかにも力士が奉納して力自慢に使った力石、秋に銀杏をつけるため夫婦円満、縁結びの「夫婦ぎなん」、裏門側の裏参道には注連懸稲荷神社など末社が並び、奥には豊臣秀吉の博多町割りで焼け石や焼け瓦を塗り込めた「博多ベい」と、その前には川上音次郎の寄進碑も立っている。