サンロードながぬまの中ほどにある、築100年以上の蔵を改装したカフェ。旭日酒造の近くで、向かいには酒蔵の奥行きある白壁の建物が臨める。モダンなインテリアの内装と温かい照明が、梁や窓などの蔵の構造とマッチして、落ち着いた空間を作り出している。

こちらは野菜を食べることをコンセプトにしており、モーニングはトーストやサンドイッチに合わせた10種類を超える野菜が看板だ。この日はキュウリ、ニンジン、トマト、サニーレタス、紫キャベツ、ブロッコリーに加え、パプリカ、ナス、トウモロコシ、ジャガイモ、レンコンなど、葉物と根菜がバランスよく組み合わされている。いずれも地元や山陰の産地から旬にあわせて取り寄せており、瑞々しくえぐみなどなく甘い。自家製ドレッシングがよく合い、たっぷりのキャベツ盛りとともに軽くいただけた。

パンはホットサンドで、こちらもハムとたまごがあふれんばかりのボリューム。モーニングながらかなりの満足感、特にこれだけの種類のうまい野菜をまとめていただけることはなかなかなく、体が芯から清浄される思いがした。日本海を前にした魚どころの印象が強い島根で、地野菜の底力を実感できるモーニングである。