銅鳥居を抜けると大注連縄の拝殿が構え、その背後には本殿関連の建物が集まっている。拝殿は戦後最大の木造神社建築で、大社造りと切妻造の折衷様式。本殿は八足門の前まで入れ、その奥の楼門越しに本殿を参拝する。大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式で、桧皮葺きの屋根と千木がちらりと覗ける。御神体は神在月に神々が上陸する稲佐の浜を向いており、参拝は横からとなるのが興味深い。また手前の石舗装の赤い丸印は古代の神殿の柱跡で、三ツ輪なのは太い三本の木を束ねていたのを示しているとか。

隣接の御守所では御守におみくじ、絵馬の縁結びアイテムを扱っており、本殿西側には納所がズラリと続いている。大樹の幹におみくじがびっしり結ばれ、膨大な人数の思いが伝わってくるかのようである。