大和大路通沿いには建仁寺の西門があり、入ると法堂の大屋根を背後に見て、方丈の脇の黄土色の瓦塀に沿って歩いていく。団栗通に出てすぐを左に入れば西花見小路通の細い路地、JRAウィンズ京都までいくと、幅広の花見小路通へと出る。四条通りの南側、茶屋一力亭から建仁寺までの花見小路沿いは、範囲が広く規模も大きな、京都の花街の代表と言えるエリアである。界隈はかつては建仁寺の敷地で、明治初期に祇園の歌舞練場が土地を買い上げ、現在も残る街並みが形成された経緯がある。
黄土色の土壁に暖簾、格子、犬矢来、時折混じる紅殻や黒板の建物、地番を表す旧書体のホーロー看板など、ほかの花街と同じような景観だが建物が大きく連続しているので、迫力があり見栄えがする。西花見小路通りなど、並行や周回する通りも多く、あちこち彷徨いながら茶屋建築を眺め歩くのが楽しい一角である。茶屋のほか、町家を生かした料理屋にバーやカフェやレストランもあり、中から茶屋の造りを観察することも。
四条通り側にはその玄関番のように、茶屋一力亭の赤壁と焼板の腰板の建物が続く。江戸の中期からある、祇園で最も由緒ある茶屋で、大石蔵之介に近藤勇、大久保利通、西郷隆盛など、歴史上の偉人が多数利用したとされる、日本史の舞台となった茶屋といえる。今も観光客が往来する花見小路と四条通りに面しながら、外からはその様子が窺い知れぬ異空間らしい佇まいである。
四条通りに出たら、鴨川沿いの祇園四条駅は歩いてすぐ。今回もお疲れ様でした。
黄土色の土壁に暖簾、格子、犬矢来、時折混じる紅殻や黒板の建物、地番を表す旧書体のホーロー看板など、ほかの花街と同じような景観だが建物が大きく連続しているので、迫力があり見栄えがする。西花見小路通りなど、並行や周回する通りも多く、あちこち彷徨いながら茶屋建築を眺め歩くのが楽しい一角である。茶屋のほか、町家を生かした料理屋にバーやカフェやレストランもあり、中から茶屋の造りを観察することも。
四条通り側にはその玄関番のように、茶屋一力亭の赤壁と焼板の腰板の建物が続く。江戸の中期からある、祇園で最も由緒ある茶屋で、大石蔵之介に近藤勇、大久保利通、西郷隆盛など、歴史上の偉人が多数利用したとされる、日本史の舞台となった茶屋といえる。今も観光客が往来する花見小路と四条通りに面しながら、外からはその様子が窺い知れぬ異空間らしい佇まいである。
四条通りに出たら、鴨川沿いの祇園四条駅は歩いてすぐ。今回もお疲れ様でした。
