高山祭屋台会館の二階の出口を出ると、桜山八幡宮の二の鳥居の手前付近で、そのまま南側から境内を後に。出たところには聖天様を祀る相応院で、入口の重軽地蔵尊は両手で持ち上げ軽いと願いが叶うとか。再び江名子川を渡り、沿岸の遊歩道に沿ってやや降ってから、高山別院の境内へ裏手から入っていく。堀と石垣がある城郭のような佇まいの脇を登ると、広い境内に切妻屋根の本堂と、彫刻が多数飾られた山門がそびえる。境内や参道に貼られた著名人らの言葉が、今の社会にピッタリハマるのが面白い。

参道を直進すると安川通りで、雨が強くなったので片アーケードなのがありがたい。駅へ直進しようとしたが、雨の中の上三之町を歩いてみてから、戎橋を渡り宮川の西岸の本町通りの商店街を歩いてみた。こちらも片アーケードで、各国料理やカフェなど洒落た飲食店、戎橋のたもとにレトロ洋館のビルが目立つ天狗本店など飛騨牛の店、高山ラーメンや飛騨牛焼肉など名物料理の店などが並び、他の商店街に比べ賑わいがある。建物は昭和の擬洋風建築など、町家に比べて時代が新しいようである。

駅前中央通りのところの山桜神社は、城主の金森頼長の名馬にゆかりがあり、小さい社ながら大きな紙絵馬が社殿の横に見られる、夕方は地元の方も参拝しているなど、地域密着な社である。鍛冶橋のところで国分寺通りに出たら、左に直進すれば高山駅方面。宿もこの辺りなので、高山さんぽはこれにて終了。