
創業は昭和37年、店頭に掲げられた「広小路に生まれた名古屋の味」の文言にあるように、名古屋めしに限らず地元客向けの普段使いの品揃えが、人気を博している老舗である。名古屋めしを離れ、老舗の洋食を楽しむことに。
揚げ物系・焼き系の普段使いの洋食が人気で、30年以上のロングセラー・ひとくち焼き餃子から、店の看板の一つのベーコンで一杯いただいた。ベーコンは自家製で2種あり、白っぽい方はサクサクかみごたえ軽やかで、反った身に脂が甘くまぶされる。赤身の方は強めの塩が濃厚な旨味を引き立てる。ともに燻製香と脂が赤身の旨味を下支えしており、重層感ある逸品だ。
安城にある「安城ハム」の本場ドイツソーセージにビールが進み、岐阜の白木酒造の「薄墨桜」を追加したら、ワイングラスで供された。日本酒には煮込み、とどて煮も追加…おっと、これは名古屋めしだったような?