
港のそばを通る国道185号の周辺は駅前の飲食店街で、ご当地名物、タコの看板が誘います。三原港フェリーターミナルは、瀬戸内海方面への交通の拠点。因島、佐木島、生口島など、芸予諸島の島々へフェリーや高速船が運行。ウサギと要塞の島、大久野島へもアクセスできます。国道185号をくぐる城町地下道には、やっさ踊りの壁画が華やか。出たところは、三原駅と三原港フェリーターミナルを結ぶマリンロードで、この周辺にも、飲食店が集中しています。舗道沿いの車止めの、ところどころにタコのオブジェが。表情豊かな10体が、沿道を賑わせます。怒って真っ赤になった「怒りダコ」くんに、ウィンクがかわいい「もてダコ」。合格ダコ、はぶて(ふくれ)ダコも。
アーチを抜けると、正面は三原駅ですが、もう一つの三原城跡の史跡にも、足をのばしましょう。石垣の護岸の水路「舟入」に沿って上っていくと、門をくぐって曲輪の中へ。園地には礎石などが残ってます。三原城船入櫓は、かつて二ノ丸から海に向け張り出した曲輪です。瀬戸内海に面した城郭、かつ毛利水軍の拠点となった軍港だった名残で、三方を海に接し海上からの攻めに対する防御の要として機能していました。現在は市街地の一部ですが、「備後國三原城繪図」によると海へ突き出ているのが分かります。天主台とともに、駅前にある貴重な城郭の遺構です。