
紀陽銀行の先、市街を東西に横切るアーケードのぶらくり丁は、1380(文政13)年に界隈の大火の後に生まれた歴史ある商店街。界隈に衣類や食料を扱う商人が集まり、店頭に商品をぶら下げたことが名の由来という。
現在は日用品の店舗が中心で、チェーン店は見られず個人商店が多いため、昔ながらのローカル商店街らしい素朴さが漂う。中程のぶらくりキッチンは、県産食材のランチとテイクアウトの店。こちらにも幟、屋根から提灯をモチーフにしたオブジェがかかるなど、観光のPRも行っている。通りは和歌川まで中ぶらくり丁が続き、築地通りを北へ行くと北ぶらくり丁も。衣類、洋品、呉服、時計貴金属が中心で、こちらの方が生活感にあふれている。
手書きで仕上げる和紙提灯が並ぶ店を見ながら本町通り北側を抜け、城北通りに出ると和歌山市駅まで10分ほど。お疲れ様でした。