飲み屋街のすずらん通りを抜けると、夜の繁華街・川反通り。名前の由来は裏手の旭川からで、武家屋敷から見て川の反対側なので、川「反」とか。もとは町人町だった川反は、明治19年の大火で街が消失した後、芸者の置屋や料亭が移転して歓楽街が形成されました。川反芸者は芸事に卓越したのみならず、知的なことでも知られます。

二丁目橋を渡ったたもとが、川反通りの入口。大火があったことから、火伏せの秋葉神社が建っています。中ほどにある「濱乃家」は、大正7年創業の老舗料亭。通りには居酒屋、カフェ、クラブ、バーなど、様々な飲食店が軒を連ねます。きりたんぽ、しょっつる鍋といった郷土料理や、酒どころだけに、県内の蔵元の地酒も勢ぞろい。錯綜する路地にも酒場が密集しており秋田の夜さんぽは長くなりそうです。