
久保田城跡の本丸は、かつて本丸御殿と政務所がありました。八幡秋田神社は初代藩主の佐竹義宣と、歴代藩主を祀る神社。祭神は応神天皇で勝負事や商売繁盛にご利益があり、合格祈願、さらに縁結びの祈願も。隣接して佐竹氏が飛脚を任じた狐の伝説ゆかりの、与次郎稲荷神社があり、ほか最後の藩主・佐竹義堯銅像など、史跡が多数あります。本丸の北側と西側には、多聞櫓が設けられてました。庭園の奥庭の流れをさかのぼっていくと、小さな滝など御殿があった名残をとどめます。
本丸を囲む多聞櫓の跡へ登った先の御隅櫓は、櫓のひとつをもとに復元した模擬櫓の資料館。4棟の平屋と8棟の櫓からなる平城の久保田城。御隅櫓の位置は城内の最高所で、かつて新兵具櫓が建っていました。これは二重櫓でしたが、御隅櫓には展望室が加えられ、3層4階建にされています。本丸の北寄りの木々に囲まれた道も、多聞櫓が建っていた跡。下ったところは本丸の出入口のひとつ、帯曲輪門跡で、城外へは二ノ丸から、各方面へ抜けることができます。