武田神社へは甲府駅北口からバスを利用。バス停そばに甲府城の石垣が。城郭の北端の清水曲輪でした。バスは2番乗り場から約30分おき、所要8分ほど。駅からまっすぐ北へ向かう、武田通りを直進していきます。バス停は神橋のすぐたもとで、そのまま境内へと向かいましょう。武田神社は大正8年創建、武田信玄が祭神の甲斐の守護神。神橋で幅十間の堀を渡り、境内へ入ります。

神社があった場所は当主の館、武田氏館跡(躑躅ヶ崎館跡)で、武田信玄の父・信虎と信玄、勝頼が拠点に。信玄と勝頼の時代に、西曲輪ほか周囲が整備されました。堅牢な城郭で、周辺に家臣の屋敷や城下町が形成。文禄年間に甲府城ができる前は甲州の政治経済の中心でした。神社の周辺には、居館だった頃の曲輪の名残が見られます。

鳥居をくぐり参道を直進、かつて居館が設けられた主曲輪へ。かつて居館の主殿だった付近に拝殿が建ち、信玄公にちなみ勝ち運、産業経済振興にご利益があります。社殿の左右にある風林火山と武田二十四将の大盃は、昭和44年4月4日の吉日に奉納。館は甲陽武徳殿のある境内西寄りに広がり、かつて富士山を借景にした庭もありました。