黄色の土塀に沿った先の大きな寺院は一蓮寺で、武田氏の時代に甲府城の場所にあり、築城後ここに移転。柳沢吉保が側用人になったの記念した画があります。徳川5代将軍綱吉の側用人に登用されてきた柳沢吉保は、先祖が武田氏の家臣のため、甲州に地縁があります徳川綱吉の計らいで、甲府城主も務めました。2代20年に渡り、甲府の町を発展させた功績があります。

隣の遊亀公園は、噴水を中心に園地が整備された、市民の憩いの場。もと一蓮寺の境内で、かつての新府内の南端にあたります。園内の遊亀公園附属動物園は大正8年創設、日本で4番目に開かれた動物園。池端には、懐かしいつくりの売店が構えます。園内には県内最多の300種の動物が揃い、横切る通路には動物たちのパネルが。鳴き声も聞こえ園内にいる気分になれます。

先にある稲積神社は伏見稲荷を本宗、伊勢外宮の御神徳も厚い神社。宇迦之御魂大神と大宮能売大神が祭神で、衣食住にご利益があります。境内の御神木と「みまもり石」は、長年この社を見守ってきた石です。拝殿前の石灯籠には、ハート型の彫り物も。隣接する天満神社には悪いところが治る撫で牛、医療の神様・瘡子社などの境内社に、地下136メートルからの湧水・御神水、干支を撫でるとご利益がある十二支の灯篭も並ぶなど、ご利益満載です。北参道から一蓮寺の境内へ続いており、さらに遊亀公園へ戻れます。