サンライズテラスから、港沿いのハーバープロムナードを歩き、ボードウォークをフェリー埠頭方面へ。歩道橋からはフェリー乗り場を一望、小豆島や直島方面の便が発着しています。瀬戸内の12の島を舞台に、3年に一度開催されるアートの祭典・瀬戸内国際芸術祭。高松港は会場の島々への玄関口で、ターミナル付近に作品が配され、「Liminal Air -core-」はカラフルな柱は鏡面があり、港の風景を映し変化する作品です。

高松港を後に、玉藻公園北側の水城通りを歩きます。報時鐘は外堀の土塁にあった鐘楼で、市街に時を告げていました。岡山県の宇野を結ぶ国道フェリーの発着所もあり、ターミナルを出たところには松山・高知・徳島の案内が。向かいは朝日町の埠頭で、工業港らしさも感じられます。北浜アリーは古い倉庫を活用した複合商業施設で、貨物倉庫街だった北浜地区にかつてのたたずまいを残します。倉庫は外観に加え、店舗にされた内観も極力原型をとどめ、港湾の産業遺産としても評価されています。

レンガ広場に面して2棟の倉庫が並び、中の店舗は雑貨、ファッション、カフェなど。いずれもノスタルジックな雰囲気が漂います。裏手にはレディースカジュアルの「depot」など洋館が。格子戸の古民家は築100年で、中は一棟貸しの宿泊施設の「瀬戸内ステイ北浜住吉」。「206 TSU MA MU」は、キッシュ専門店。往時のロフト街の賑わいを、思い浮かべてみましょう。